ハイキュー!! 32巻 『ハーケン』の簡易あらすじとネタバレ感想です。
春高2回戦、稲荷崎戦。白熱の第3セット、最後の1点の攻防!
Contents
第279話 愛
・稲荷崎・尾白アラン、宮兄弟の小学生の時のお話。ジュニアバレーボール教室に参加している3人
・元全日本セッターの「打たしたる」という言葉に反応する宮侑(あつむ)
・負けず嫌いの双子だが、侑(あつむ)のほうは“負けず嫌い”で収まらない何かがあると感じる尾白
・器用な治(おさむ)に対し、侑(あつむ)は工夫をしながら練習する
・他人や仲間に嫌われても気にしない侑(あつむ)
・競い合う双子
・烏野×稲荷崎戦に戻って、烏野・山口のサーブ
・宮侑(あつむ)のすばらしいセットアップ
第280話 コンセプト
・宮侑(あつむ)のセットアップや監督の言葉に感化されて、第2セットとは見違えるようなサーブをうつ稲荷崎・理石平介
・あっという間に烏野に追いつく稲荷崎 稲荷崎11-11烏野
・稲荷崎・理石のサーブを3本目で切る烏野。しかし次の東峰のサーブはアウトになる
・田中のスパイクもブロックにつかまり、稲荷崎が逆転する
・「最強の挑戦者」である稲荷崎
第281話 ハーケン
・マイナス・テンポの速攻を繰り出す宮兄弟
・勢いがとまらない稲荷崎と、ぎりぎりついていく烏野
・月島のブロックも宮侑(あつむ)のセットアップにフラれる
・稲荷崎・尾白のバックアタックを完璧にレシーブする日向
第282話 メシ
・レシーブした日向に驚き、盛り上がる関係者
・ラリーになるが、稲荷崎のポイントになる
・心が折れそうになる烏野メンバーのなかで、レシーブに興奮する日向。烏野の雰囲気が和む
・そんな日向をみて「飯食うみたいにバレーしよる」という宮治(おさむ)
・盛りかえす烏野 稲荷崎18-17烏野
第283話 信条
・稲荷崎 メンバーチェンジで北がコートに入る
・「消極的守りではないか?」と監督に尋ねる北に、「最大の攻めだ」と答える監督
・疲れが見え始める月島。それを見つめる澤村
・烏野のシンクロ攻撃。影山と月島の速攻がかみ合わない
・烏野の攻撃をみて、澤村がフォローできたのではないかと思う稲荷崎・北
・東峰のノータッチエースが決まる
・東峰の2本目のサーブは北にレシーブされラリーになる
・宮治(おさむ)がトスをし、宮侑(あつむ)がスパイクを打つ、双子速攻 マイナス・テンポ 裏を仕掛けるが、タイミングが合わない
・落ちそうになるボールを北がフォローし、烏野側にボールが行く
・烏野 再度シンクロ攻撃。澤村がバックアタックを決める。
第284話 ツナグ
・田中は影山に一時自分にトスする本数を減らしてくれと伝えていた。
・東峰の3本目のサーブ。返ってきたボールを月島が押し込み逆転する。稲荷崎20-21烏野
・稲荷崎も調子がよく、点の取り合いが続く
・先に稲荷崎が王手をかける。稲荷崎24-22烏野
・一時自分にトスする本数を減らしてくれという田中に、影山は「いいえ」と答えていた
第285話 静かなる王の誕生
・稲荷崎マッチポイント
・稲荷崎・尾白の強烈サーブをなんとか上げる烏野。再びラリーになる
・田中は「田中さんの攻撃が必要です」といった影山を思い出して、あれは励ましではなく、脅迫(しんらい)だと感じる
・試合終盤・長いラリー・乱れたレシーブのなかで影山があげた美しいトスを、キレキレのラインショットを決める田中
・影山をみて、ユース合宿からこの短期間に何があったと思う宮侑(あつむ)
・引き続き稲荷崎のマッチポイント。サーブは影山 稲荷崎24-23烏野
第286話 脅迫(しんらい)
・冴える影山のサーブ
・日向の速攻が決まり、烏野がマッチポイントを迎える
・簡単に決めさせない稲荷崎
・最高のパフォーマンスをみせる宮侑(あつむ)と影山
・「突っ走る奴らを最初から優秀だと思うことは失礼だ」という北
・影山に「次も(トスを)くれ」という日向をみて、自分を極限に追い込んでくるのは敵だけとは限らないと思う田中
第287話 アンチ奇蹟
・宮侑(あつむ)のサーブが決まり、再び稲荷崎のマッチポイント 稲荷崎27-26烏野
・「奇蹟はいらねえんスよ」と声をかける烏養監督
・「今まで何遍もくり返してきた事をここでまたやるだけなんだ」と思う烏野メンバー
・宮侑(あつむ)の2回目のサーブを上げる澤村
・ネットを越えそうになるボールを影山があげて、日向が決める。影山のどや顔
・稲荷崎・角名(すな)のスパイク。月島がブロックに入るがかわされる
・かわされるのがわかっていた月島。ポジション取りをして角名(すな)のスパイクが日向の方向にいくように誘導していた
・ボールの軌道をよく見ていた日向。レシーブを上げる
感想
稲荷崎 小学生時代
ジュニアバレーボール教室で宮兄弟に出会う尾白アラン
アラン先輩、小学生の時から宮兄弟のつっこみ役だったのですね(笑)
宮侑(あつむ)のセットアップ
どんな苦しい状況・体勢からでもオーバーを選択し、適切な位置にボールをセットアップする宮侑(あつむ)
アンダーは腕2本、オーバーは指10本
「よりいっぱいのモンで支えたんねん セッターやもん」
という言葉にじーんときました。
自分の調子のいい時にスパイカーが決めないと、たとえ仲間や兄弟の治(おさむ)であっても「なんで決めらへんの?」と率直に言ってしまう侑(あつむ)ですが、誰よりもスパイカーに対して真摯で献身的な姿が伝わってくるシーンでした。
今日何をする?
「最強の挑戦者」である稲荷崎高校
全国2位であることも過去のこと
彼らは常に前を向いていて、今日(きょう)なにか1つでも新しいことに挑戦することに貪欲です。
ただでさえ個々の実力が高いのに、その技術に驕ることなく常に新しいことに挑戦する姿勢で向かってこられたら、その勢いを止めるのは難しいです
全国2位というのは、常に今日挑戦していった先にあった結果だったのだなと、「思い出なんかいらん」という横断幕をバックにした稲荷崎メンバーをみて思いました。
ハーケン
タイトルを見た時、どういう意味?と思ったのですが、
大きく険しい山を登る途中に 足がかりとなってくれるような1本・・・
という言葉にああ~と納得しました。
日向の完璧なレシーブは、あの押しかけバレー合宿で悩みながら会得していった技術が結実したもので、日向のバレーボール人生のなかでも重要なシーンになったのではないかなと思いました。
日向のレシーブにおどろく面々のシーンは思わずニヤけてしまいました。
しかし、日向のレシーブを「ナイスレシーブ」と言っておきながら、あとで「見てない」とウソをつく影山。どんだけ負けず嫌いなんでしょう(笑)
北と澤村
稲荷崎・北さんと烏野の大地さん。
283話では一見似た者同士の2人の信条の違いが描かれていました。
2人ともチームになくてはならない存在で、突っ走らずにおられない下級生たちを支える精神的支柱です。
しかし、フォローに徹する北さんに対し、
「俺は仲間を守るためにいるんじゃない。俺達全員 点を獲るために居る」と言い切り、仲間のフォローより攻撃に参加する大地さん
実はこの場面をみるまで、大地さんは下級生たちのフォロー役と思い込んでいました。
でも考えてみると、大地さんはバレーボールに対して日向・影山と同等、いやそれ以上の熱意をもって取り組んできたのですよね
すべては全国大会で勝つために
大地さんの並々ならぬ決意を感じました。
静かなる王の誕生
静かなる王とは影山のことだったんですね
自分に上げる本数を減らしてくれという田中にたいし、「田中さんの攻撃が必要です」と答える影山
スパイカーにより多くの選択肢を与える、美しいトスを上げます
そんな美しいトスを上げられたら、決めないわけにはいきませんね。
あれは“励まし”なんかじゃねえ この脅迫(しんらい)に応えてみせろ
脅迫と書いて“しんらい”と読ませるのがすごいです・・・
“王様”や“おりこうさん”の期間を乗り越えた影山は、白熱の攻防の最中でも冷静さを身にまとっていて、”静かなる王”という言葉そのままでした。
完全にゾーンに入っているような印象で、稲荷崎がマッチアップを迎えているというのに強烈サーブを打つところとか、もう向かうところ敵なし状態
そんな影山ですが、実は影山も脅迫(しんらい)を受ける側にいます。
「次もくれ」と無邪気にいう日向は、どんな状況でも影山が全力でトスを上げてくれると思っています
影山も、日向に負けてなるものかとトスを上げ続けます
宮兄弟のように、日向と影山もどんなに突っ走っても互いが互いに絶対ついてくる存在であり、身近にそんな存在があるからこそ、一戦一戦でぐんっと成長するのでしょうね
おまけ
カバー裏の2人は?
白鳥沢の3年生コンビ、セッター・瀬見さんとダジャレ好きのリベロ・山形くんでした!
まとめ
第3セットの最後の1点を取り合う烏野と稲荷崎
33巻ではいよいよ決着がつきそうです
決着はどんな形でつくのか。33巻もみのがせません!



